意識から消え去る生理(というお題で書き始めた後沼にはまって中断していた2月のブログを4月に書く)

子宮筋腫の手術をして良かった事
①当たり前だけど毎月の生理に追い立てられない
②貧血が治る
③子宮と卵巣を摘出したのでその部分の癌の不安がない
④頻尿が解消(20回程度/日でしたので・・)





でっかい子宮筋腫のお陰で、子宮・卵管・卵巣もセットにして取り除くことになり、それによってまだ予定通りに来ていた生理が強制終了された。それが2020年4月の話。50代に突入したものの、私の生理は相変わらず規則正しい周期でスケジュール帳に書き込んだ予定日は未定になるそぶりなど一切なく、しっかり確定日となって訪れていた。年齢が年齢よ?もうそろそろ終わるんじゃない?などといったクエスチョンは即却下されるくらい規則正しかった。


そんな私が子宮全摘手術をしなくちゃいけなくなった。多発性子宮筋腫のせいで。


母親は60才の誕生日を迎える寸前まで生理があっていたらしいので、子宮筋腫の手術をする事なければ、母のDNAをしっかりと継承して、今も生理用品を買いに走ったり「ナプキンかぶれ痒いー!」とチリチリしていたかもしれない。だけど子宮筋腫のせいで子宮全摘手術をしなくちゃいけなくなった。グレーゾーンな子宮筋腫とひどい貧血にシロクロつけるために。なので、私の生理は事前告知型の閉経で幕を閉じる事になった。


そしていざ手術。2020年4月のとある日に、全身麻酔で意識がない状態のどこかの瞬間で生理人生を強制的に終了。入院前に「あー・・・おわっちゃうんだわー、生理」とちょっとセンチメンタルになっていたけれど、麻酔から覚めたらそんなことはどうでもよく(というかセンチメンタルが脳裏から消えていた)痛い辛いのオンパレード。おまけにご飯もマズかった口に合わなかった。


色んな事に気を取られ、思った以上に体力を消耗し、帰りたくてたまらない日々と新型コロナへの恐怖感から、「生理が終わった」とか「もうおしもから血を見ることはないのね」などといった考えが湧き出る事のない脳になっていた。初潮が訪れてお祝いのお赤飯を炊いてもらった初々しかったあの日。見学理由を男子にネチネチ問いただされた夏の思春期プール授業。そして仕事中トイレに行くタイミングを失って発狂しそうになった日々も更に昔になった。というか記憶から消えた。


40年近く、毎月毎月うんざりするくらいに繰り返してきた「月のもの」だったにもかかわらず、生理が来ない事にふと立ち止まってみる事もせず、意識もしていない。普段の生活に戻った私は、今の状況を昔からこんな毎日だったと言わんばかりに馴染んでいる。人体は不思議です。スケジュール帳に予定日を書きこんでいるので、それを辿ったら次の生理予定がいつなのかわかるけどそんな事する気なし。退院した時は「昨日の今頃は・・」などという入院生活の振り返りをちょいちょいしていたけれど、生理があっていた時の私を「ホントだったら今生理3日目のはず」などと懐かしがる事は一切していない。


といいつつ、生理が来ない身体はなんて楽チンなんだ!と1度だけハッキリ思った瞬間はあった。立ち止まることなく過去に流した生理。直近の生理中の体調はきつくも辛くもなかった私でも、ウン十年という毎月のものから解放された爽快感はありましたよ。イメージ的にロッキー(シルベスター・スタローンの)の映画のワンシーン。あの階段駆け上がってガッツポーズしたシーン。あれだ。私の生理終わったイメージはロッキーのそれと同じだったわ。


生理前になると「恐ろしい食欲」「凄まじい眠気」「24時間続く胸焼け」「どうしようもない便秘」の月経前症候群と闘っていた日々ももう来ない。生理前、晩ごはんが終わってすぐだというにもかかわらず、メロンパンとコーヒーを食べていたあの頃。ヘタすると1日5食になっていたあの頃。生理前という印籠を振りかざし、仕方ないとかしょうがないとかいう言葉を添えて、ポテトチップスを1日2袋消費するような事もしなくなるはず。(それが食いしん坊由来のものじゃなければね)



ホルモンてほんと凄い奴です。



周りの目に触れることなくナプキンをどうやってポケットに忍ばせてトイレに駆け込むかドキドキしたり、手持ちがなくてコンビニに駆け込んだはいいけど客も店員も全員オトコで生理用品を買うに買えなかったり、そんなエトセトラも遠い昔の懐かしい思い出になってしまった。


そしてドラッグストアの特売情報をチェックすることも、A社のナプキンは大丈夫だったけどB社のナプキンでは痒みが出たから今度から買わないとか、そんな事からも解放された今。まあそれと引き換えに更年期症状にアタックされまくっている今日この頃なので、人生は引き算だけで終わりを迎えられず、今健康人生下降中。掛け算でディープな体調に変化している。「viva 生理が終わった世界」と言うに言えない今日この頃・・・・



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という内容で2021年2月にヘラヘラ書いておったブログ。矢印から上部分。書いていた途中だったという事も、ほったらかしていた事も、すべて忘れてつい最近までアンダーグラウンドで生活中だった。



どん底だったんですよ・・・



年度末→新年度と「おいおいおいっ!!」っと突っ込みたくなるようなダダ滑りな体調と共に、子宮筋腫の手術@ファーストアニバーサリーを迎える事になった。4月。そう2020年の4月に新型コロナ騒動の最中入院して手術する。全身麻酔で手術する事が人生初なのに、わけのわからない新型コロナなる恐怖を添えられて腹を切られるとか、我ながらすごい人生のひとかけらをつまみ上げてしまったもんだと、1年経ったある日の夜にしみじみしております。


年齢的に更年期という期間の真ん中を支えている年齢なので、手術のせいで(卵巣取ったから)更年期症状がパワフルに出るのは仕方ない。とはいえ、フルスロットルで検査して「異常なし!検査値上等!」とこの何とも言えない状態の身体を「正常」と言われることの切なさ。病気になりたいわけでは決してないのだけれど、なんとも辛くて切ない気持ちでいっぱい。はっきり出ている症状でもつける薬も飲む薬もないのだよ・・健康だから。自分が年を取っていく事に手厚いフォローをするにはどうすればよいか考えなきゃね。


何とか少しずつほふく前進で這い上がりつつある日々。なので頑張って・・・ではなく、気分転換にブログを再開しようと思う。


子宮筋腫の手術の事、子宮と卵巣を摘出した事、更年期症状の事、白髪染めをやめた事、化粧をしなくなった事、ヒールのある靴を履かなくなった事、それぞれのパーツで問題山積中の私だけど、ひとつひとつ解決していこう。新しい生活様式も加わった。書き残す事は沢山よ♡


愚痴や悲壮感の漂わない、あくまでも記録として残していけるようなブログを書きたいなあ。10年日記で失敗したからね。




でも10代に初潮を迎えて去年まであっていた生理、まったく思い出さないのは不思議。数十年の感覚が一瞬にして消えた。人間の身体はよくできている。


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