初めての鉄剤体験は沢井製薬のクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」

 2019年11月

人生初の鉄剤で

貧血の治療というものを開始する

沢井製薬のクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」。私のジリ貧なヘモグロビン値を正常値にまで押し上げるために処方された鉄剤。貧血だったー！鉄剤貰ったー！と貧血経験者の数名にこのことを話したら、みんなが口をそろえて「フェロミア」という販売名を出してきたが違います。私のは「サワイ」です。薬というやつは「風邪薬」「痛み止め」「咳止め」「胃薬」のような呼び方でしか表現した事がなかった。ロキソニンくらいかなぁ、販売名で連呼するのは。

フェロミアのジェネリック医薬品みたいですね。貧血初心者で鉄剤処方初体験の私には「先発医薬品」と「後発医薬品」の区別はつきません。ただ1回2錠・朝晩2回で1か月分処方されたのに、お会計で支払えと言われた金額がえらくリーズナブルだったように感じたので「これはもしや後発医薬品か？」と思ったくらいのもんです。飲んだことがないので「フェロミアがいい！」「ジェネリックは困ります！」とも特に思わず頂いて参りました。

不思議な事に先発医薬品を処方された時は「ジェネリックもありますけどどうします？」と調剤薬局で聞かれるのに、初っ端から後発医薬品を処方された場合は「ジェネリックですけどいいですか？」とは聞かれないんですね。（私の住んでいるところだけかな？）

なんせ自称医者いらずだったので、たまに薬を服用する機会があったとしてもそれはドラッグストアで調達する市販薬。成分がどうのこうのいう前に、容量と金額で薬を選ぶタイプだったので、何処の製薬会社が作った薬でもとりあえずドンとこい！なんですが、鉄剤は副作用がねぇ・・・。一度も鉄剤飲んだことのない私でも、悲しい事にその恐ろしさは知っているよ。鉄剤の副作用を自慢話のように話す友人がいたのでな。

クエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」の副作用

悪心

嘔吐 

上腹部不快感

胃痛

腹痛

下痢

食欲不振

便秘

胸やけ

腹部膨満感

過敏症　　　など

主だった副作用は、現れればどれもダークサイドに陥るに等しい症状。私の周りの鉄剤経験者は鉄剤が合わず、悪心と嘔吐のタイトルホルダーが多々いましたので、体験談をたらふく聞かされていた。そのお陰で見た事も飲んだこともない鉄剤の事を、販売名以外よく知っていた。なので自分に処方されるとなれば当然膝が震える。御多分に漏れず、私もその副作用のどれかを引き当ててしまった場合、耐えられる自信が全く出てこない。南部鉄のやかんで湯を沸かして飲むのではダメか？小松菜一気食いではだめか？女々しい気持ちでいっぱいになった。

鉄剤を処方された事を同級生に教えたら、「経口薬が合わず吐き続けて生活ができなかったので注射で鉄分を補っていた。でもこれでだめなら輸血ねって言われたよ」という呪いのような言葉を笑顔で解き放ってきた。鉄剤の副作用を自慢話的にしてくる友人がね。もうガクガクブルブル。どうやっても同じ目に合う事だけは避けたい。この友人が合わなかった経口薬はフェロミア。私はジェネリック。ジェネリック医薬品て効き目が薄いとかいうし・・。いや効かなきゃだめなんだけど。でも怖いー。

虹の柄の靴下先生からは「副作用が出やすい薬ですが、飲み続けているうちに耐性がつきます。もし飲み始めて副作用がでても少し我慢して飲み続ければ解消されていきますからね。ヘモグロビンの数値を正常にしなければいけませんので、頑張って飲んでくださいね」と言われました。わかりきった副作用が多少出てもピーピー言うなよ‥と言う事ですね。

わかってますよ。鉄剤で目指すは貧血改善ですが、その先にある子宮筋腫をどうにかするための通過点。「大丈夫！効くから！」と念じてお願いしますと薬に心を開けば、きっと助けてくれるに違いないと自分に言い聞かせながら鉄を作り出しますとも！

優しくしてもらいましたよ

薬剤師からは「朝食後1錠・夕食後1錠の飲み方です。でも1日中ムカムカが取れなくて辛かったら寝る前に2錠一気にまとめて飲んじゃってもオッケーですよ。寝てる時は気持ち悪いのわかんないでしょ？気がついたら朝ですよ」とレクチャーを受けた。ココだけの話ですけどぉ♪みたいなノリで教えてもらったけれど、なんだろう・・この「薬剤師＠とっておきの裏技発信中♡」みたいなツイート感覚な指示は・・・。

睡眠中でも、なんかムカムカしだしたら目が覚めると思うのですが・・。それを皮切りに、夜通しずーっとムカムカムカムカしてたら眠れない夜を過ごすと思われるのですが・・。体調を崩すよね。メンタルもやられるよね。夜中に具合悪くなるのって。昼間より数倍辛く感じる事を知らないのかしら。

薬剤師のアドバイスは聞かなかったことにして正規の服用方法で敢行し、自分の運に賭ける事にした。貧血を改善しなければならない。正常な身体にならなければならない。まだ先生は最終診断下してないけど、手術という大イベントをする気でいるので頑張らなければならない。

処方された日の夕食後から沢井製薬のクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」の服用開始。その日の夜中も、次の日も、更にその次の日も、胃にも腸にも何の支障もきたさなかった私。いつも通りの日常を送る。多少便秘チックではあったけど、そこは乳酸菌やら食物繊維やらをてんこ盛りにした食事でカバーした。副作用バナシでマウント取ってきた友人にそのことを伝えると、つまらなさそうに「よかったね」と返してきた。

どんな薬にも作用の裏側に副作用が隠れている事は重々承知しているけど、「結構な確率で副作用が出がち」な薬を飲まなければならないのはそれなりの覚悟と勇気がいる。しかも、事前に副作用の症状を知り過ぎているとなおさら。今回の鉄剤については結果4か月間服用することになってしまいました。もし副作用が便秘チックなものだけでなく、嘔吐や胃痛といったハードパンチを食らわしてくるような症状を放ってきたなら、きっと辛い子宮筋腫の思い出しか残らなかったような気がします。

幸いにも、貧血がよくなっていくばかりで他に悪い事は起きなかったので、色々面倒くさいなぁと思いつつも子宮筋腫にまつわる日々の出来事を満喫できた私。沢井製薬のクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」で私の身体はいい具合に仕上がりました。