ギリギリで担当医がチェンジ@無許可(そんなものなのかしら)

 2020年2月


術前検査前の定期検診(採血含む)に来たのですが、さてこの人は誰だろうか。虹の柄の靴下をはいた、まだ若干初々しさの残り香漂うホットペッパービューティー先生は何処いった?メガネをかけているのは同じだけど、明らかにホットペッパービューティー先生より年季の入ったオーラを纏って私の目の前に座っているアナタはどなた??








たぶん私の額に太字で書かれていたのでしょう。「で、誰??」と。私の目の前に佇んでいるその人は、自分が「怪しいものではない」と言わんばかりのハイスピードで自己紹介してきました。そして診察室ではなく予備室に招いた事についてはスルーした。


手術前に担当医師が変わるというハプニング。こんな事って日常茶飯事なのでしょうか・・。ヘリコバクターピロリ菌を飼っていた事も、メンズナースにおしりの穴を直に見られたことも、今日の日に比べれば若干些細な事に思えた。ホットペッパービューティー先生を全面的に崇拝していたわけではないが、人生初の手術を目前にして担当の先生がチェンジするとは一体どういうことなのでしょうか・・。


手術というやつ。てっきり外科の先生がやるもんだとばかり思っていたら、この高速で自己紹介をしてくれた先生が執刀するとの事。ホットペッパービューティー先生は、元々診察だけの担当だったみたいです。ホットペッパービューティー先生がいようがいまいが、私の執刀は最初から自分だったと告げてきました。心配しなくていいですよ。担当が変わっても何の問題もありません。だって最初からあなたの手術を担当するのは私なんですから。何か心配事はありますか?貧血は改善されてますけど体調に不安を感じている事はないですか?何でも言ってくださいね・・と、これまたペラペラペラペラーーーっと高速で気遣ってくれたので、その高速気遣いに乗っかって、変な動悸が出て日中気持ちが悪い事や寝る時ベッドを突き破りそうな鼓動で眠れなくて困っている事を告げてみました。


すると、これまたあっという間に「じゃあ心電図とりましょう!」と検査室へ放り込まれた。ホットペッパービューティー先生とは真逆のスピード感を持った先生の対応に慌てたけど、変な動悸が解明されるならそれでよし。


「手術前の精神的なドキドキかな」と思っていた部分もあり、もしそれだったら安定剤か睡眠導入剤で眠れればいいだけの話なんだけどなー・・と勝手に考えておりました。でも世の中そんなにうまくいくものではありません。術前検査のメニューに入っている心電図検査を前倒しにされて・・・。


人体ってとてもデリケート。私のドキドキは本当に心電図に異常波形を残したらしく、血相を変えた執刀医先生から循環器内科にぶち込まれる羽目になりました。違うー!安定剤でいいからー!と叫びたかったけど、手術前の心電図異常って物凄い不安にさせられるんですよ。お腹の中にボコボコに詰まっている大小の子宮筋腫が一瞬記憶から消え去った。ドラマのドクターXばりの手術になったらどうしよう。「心拍動下冠動脈バイパス術よっ!」とか「心臓止めずにオンビートでっ!」とか、そんなセンシティブで高度な技術しか受け付けないような心臓だった場合、大門未知子のいないこの病院で満足いく手術ができるのだろうか・・。


辛い。2019年10月に見つかった子宮筋腫は、私の無知で勝手な考えだと2020年1月にはなくなっているはずだった。沢山のブログの内容から自分だけに都合のいいところだけを切り貼りして見えてきた答えはそうだったんですよ。


なのに現実は厳しい。というか今の時間のかかり方は妥当で、ごくごく当たり前の手順で手術までの道のりを歩んでいると思われるけど、道半ばでもう挫折気味ですわ。循環器内科の門をくぐろうとしているけど、なんでしょうねこの循環器内科の重圧感。カジュアルにウェルカムしてくれる皮膚科とは大違いな空間。


診察する部位が「心臓」というだけで足がすくんでしまう循環器内科。


あまりにもビビり過ぎて、循環器に関する不安がないか問いかけてきている問診票に「耳鳴りがひどい」と書いてしまいました。もちろん循環器内科の看護師さんは見て見ぬふりをし、先生に至っては患者が悩んでいる症状なのに気にも留めなかった。


強いて言うなら不安症


私の耳鳴りをスルーした循環器内科の先生の口から出た言葉。心エコー検査の結果、異常は見られなかったとの事。血液の流れも心筋の厚みも元気よく、そしてキレイだという。手術することは全く問題ないし、何を問題視しているのか理解できないと仰るのですよ。循環器内科の先生と話をしていてわかった事だけど、私が「手術前でめちゃめちゃナーバスなんです!心エコーしないと手術しません!」と婦人科の先生に懇願したから心エコー検査に来た人になっていた事が判明。違います。「心電図の波形がおかしい!」と婦人科の先生が叫んだから、循環器内科に放り込まれたんです・・・・。


なんだか納得のいかない検査理由に悶々としましたが、手術というビッグイベントの前に心エコー検査して準備万端で挑める事を喜ぶ事に脳内切り替えた。「納得いかないんだったら24時間心電図つけてみます?」と、ゴネてる患者をなだめるかのように奥の手を出す感じで24時間心電図の装着を提案されたけど断った。もうこれ以上、面倒な事は検査といえども勘弁です。「24時間心電図、着けてもいいけど僕が患者だったらやらないねー」の先生のそのちょっと上から投げかけてくれた言葉を尊重します。


結局心エコーで「異常なし」になったので、心電図の異常が何を訴えていたのか未だわからず。これから先の心電図検査、毎回「ちょっとまった!」と言われるのだろうか。電子カルテに薄っすらと見えた(気がする)ST-T異常の文字は、そっと胸にしまって手術台に横たわる事にします。もし万が一私に何かあったなら、その時は向こうの世界から「呪う」という手法で循環器内科の先生には気持ちを伝えようと思います。


だけどもしも子宮筋腫ができてなかったら。そしてできた子宮筋腫もポチっと小さな1つだけだったとしたら・・・。他の出血点を探す提案はなく、鉄剤で様子を見ながらお茶を濁すような経過観察で終わっていたかもしれない。そうしたら私は心エコー検査なんぞする羽目にはならず、黄色信号が点灯した心臓と向かい合わなくてはいけなかったのかもしれません。


胃にはヘリコバクターピロリ菌を住まわせていたし。こちらは子宮筋腫さまさまな部分ですもんね。バリウム検査して異常なしと言われてたから、呑気に構えてひどい目に合ってたかもしれない。人生100年時代の大事な節目に大きな子宮筋腫がもたらした、アンラッキーながらもラッキー感漂う私。おかげで胃も腸も心臓も(とりあえず今のところ)健康とわかったから感謝です。


そして肝心の子宮筋腫も、担当医チェンジのお陰でギア入りましたよ。ここからサクサク手術に向って進むのみ。手術日直前で担当医が変わる(正確に言うと問診医が離脱)アクシデントもなんのその。健康な身体と健やかなる日々を取り戻すために頑張りまーす!


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