50代のクリスマスプレゼントは検査結果【子宮筋腫の検査⑥】

 2019年12月


ケーキにもチキンにも目をくれず

私は子宮筋腫の全容解明のため

病院へ向かった

世の中ジングルベルで浮かれていた

そして帰りに立ち寄った

院内のコンビニも

クリスマスに浮かれていた

そんなある日の話です



クリスマスプレゼント




正直なところ、MRI検査をする少し前に「経過観察でもいいですよ」と言い渡されたとしても「切る」とココロ決めてました。見ず知らずの人達のブログでの体験談から察するに、「小さくなぁれ」と願いながら大きな子宮筋腫を抱えたまんまで更年期をやり過ごすのはいささかナンセンスとみた。切ろう。切ってしまえ。私の母親も姉も子宮筋腫ホルダーです(でした)が閉経後に消え去ったという過去を持っております。が、その大きさ3センチ×1個。「閉経したらなくなるんじゃない?」と言ってくるかと思いきや、私のお腹の中にある子宮筋腫達の様子を伝えると、ふたりとも「切ってしまえ」と速攻で背中を押してくれました。


言われなくても切りますよ。最終的には自分で判断しましたが、ネットの世界の子宮筋腫センパイ方の体験談を参考にしっかりとお勉強しましたので。やっぱり体験した人たちの様子はわかり易くて心強い。勿論決してよそ様の体験談だけで「じゃあアタシも♪」と右へ倣えしたわけではありませんが、淡々と情報だけを伝えてくれた病院のHPなどよりもはるかに納得できました。私の場合、手術を決行するには家庭の事情や体力気力等考慮すると今がベスト。なので、虹の柄の靴下先生が「それは困ります!逃げ切るんですよ閉経まで!」と診断下してきた場合は断固として戦います。ええ、勝つ自信は大ありです。


そして診察室へ。


呼吸困難になりながら頑張って撮ったMRIの画像はスパンスパンと私の身体を縦切りにしてくれており、その画像はわけわからない超音波画像とは違い「確実に人体」と素人目にもわかる画像に仕上げてくれておりました。


虹の柄の靴下先生は、画像の中に写っているポコポコと見える丸いやつを「子宮筋腫です」とまず紹介してくれた。子宮の内側にも外側にもあちらこちらにできている。というかできまくっている。「沢山ある」と言い表しながらの説明だったので、じゃあ具体的に何個なんですか?と問いかけたら、「いっぱいってことです」と小学校2年生レベルの表現で回答してきました。できれば医者としてカウントして欲しいんですけど・・・。


検査で調べなければならないと言われた病態を、アバウトなカウント「いっぱい」という表現で結果発表されるとは思ってもみませんでした。


で?大きい大きいと言われていた子宮筋腫は??


コッチから質問してやっと「これがそうです」とさし示してくれた、私のお腹の中でいちばん大きな割合を占めていた丸い物体。画像を眺めながら「なんだこれ?」と思っていたそれが、今回メインで語られるべき子宮筋腫でした。先生、普通はこの子宮筋腫から話始めませんかね?私が産婦人科医だったらイチバンにこの子宮筋腫を紹介しますけど・・。


10月の健康診断で見つけられたときは7センチだった子宮筋腫は、なんの断りもなく8センチ超に成長してました。でも子宮の中がパンパンになるくらいに筋腫が詰まっていたことのほうが衝撃で、2か月程度で1センチ成長した子宮筋腫に不安を感じる余裕がこの時はありませんでした。



育つ
むくむく育つ子宮筋腫ってマズくないのかしら?


 

子宮筋腫がいっぱいできていても、8センチを超える大きな子宮筋腫があっても、生理不順でもなく月経過多でもなく生理痛もない更年期ど真ん中の私は「手術する」「手術しない」そのどちらを選んでもいいという結果を虹の柄の靴下先生から言い渡されてしまいました。私が手術を望めばするし、閉経まで逃げ切ってみようと考えるのならそれでも良し。あなたの望みに添いますよ、との事。


日本婦人科腫瘍学会でも日本産科婦人科学会でも確かに「珍しくない」と大々的に言われていた子宮筋腫。「大きな筋腫は悪性の肉腫と区別が難しい」という文言も書き添えられていたのに、虹の柄の靴下先生からはその「大きな筋腫は・・・」の部分が漂ってこない。虹の柄の靴下先生、患者の希望は別として医学的見地から私の大きな子宮筋腫を考察した場合、いったいどのようにお考えなのでしょうか。それは言ってくれなかったなあ。まあ聞きもしなかったけど。というかパニックで聞くの忘れただけなのだけれど。


でもその前に「私の子宮は筋腫がパンパンに詰まってしまってイカ飯みたいになっている」という事実にすこぶる動揺してしまいました。骨盤腔が大小の子宮筋腫でワチャワチャになっていたなんて。それでも毎月のものから苦しめられることのなかった私の子宮。ラッキーなのか鈍感なのか、どう考えたらよいのだろう・・。


そんな私の心の声に気が付いていない虹の柄の靴下先生は、フワフワしたかわいらしい感じで話しかけてきます。どちらでもいいですよ。幸いにも辛い症状がないようなので、閉経するまで経過観察しても問題ないと思います。でも手術したいというのなら、それでも勿論オッケーです。ただし開腹手術になりますけどね・・・子宮全摘になりますけどね・・と、虹の柄の靴下先生。


イカ飯パニックで、育つ子宮筋腫の詳細を聞くことを忘れたまんま「切ります」と宣言してしまう。切っても切らなくてもどちらでもよいと言うのであれば、私は切ります宣言しか致しません。


でも・・・・・(先生)

でも???(私)


手術するなら、まず貧血を治療してヘモグロビンの数値を正常値にしない事にはできないんですよねー。だから偽閉経療法って言ってぇ~♪、薬で生理がこなくなるようにしてぇ~♪・・・とウキウキしながら「注射で卵巣機能を黙らせて偽りの閉経時代に無理やり突入させる」という、リュープロレリン注射でおこなう治療の話をし始めた。


知ってますよリュープロレリン。子宮筋腫と言われてから「子宮筋腫 ほにゃらら」でGoogleに検索かけまくった時、必ずと言っていいほど出没してきたその名称。副作用がひどくて保険適用であったとしても高額な注射の事ですよね。私からしたら何のメリットも見いだせなかったその療法。偽りといえども閉経したと思わせるから、骨粗しょう症やら更年期障害が副作用としてしっかり出る場合があるんでしょう?人によって、合う合わないが思いっきりでるやつですよね?嫌です。たとえそれで生理が止まって貧血が改善されることがわかっていても嫌です。


先生、鉄剤にしましょう


ド素人はこういう時怖いもの知らずで物申せます。リュープロレリンが恐怖だという事をきちんと説明し、でも鉄剤で改善されなければ、勿論リュープロレリン注射で偽閉経療法を試みる事を伝えて了承を得る。脅してはいません。説得しただけです。


患者ファーストの虹の柄の靴下先生は、私の気持ちにしっかりと寄り添ってくれることを選んでくれたので、引き続き私に何の副作用ももたらさないクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」でヘモグロビン値を改善することに賛成してくれました。ただし3か月目安で。ありがとう虹の柄の靴下先生。私も子供じゃありませんので「それでうまいこと行かなければリュープロレリン注射を打ちます」と、ちゃんとgive and takeの思いやり精神を発揮した返答をしましたよ。だって子宮筋腫はなんとしてでも取りたいから。


意地と根性でグングン上がったヘモグロビン値。クエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」さまさまです。予定通りの3か月間で私のヘモグロビン値はしっかりと正常値に達してくれました。よかった。最初からリュープロレリン打たなくて。




50才になった私宛のクリスマスプレゼントの中身はイカ飯風情の子宮でした。年と共に神様からの贈り物は現実的になってきますね。困ったもんです。


さあ生まれ持った臓器とおさらばして身体をリニューアル。果たして無事健康体になるのか否か。こうご期待です。



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