子宮筋腫以外の出血点探しは胃カメラから始まる

 2019年12月


人生で2度目の上部消化管内視鏡検査

通称胃カメラ

30代の時に経験したトラウマ

果たして脱却なるか?



子宮筋腫をどうにかすればいいだけのはずの私がなんで胃カメラなのよ・・と嘆き悲しみながら探しだした胃腸科医院。地域密着型を前面に打ち出したこの病院に、今まで野放しにしていた私の胃と腸を託すことにしました。30代に入ってすぐ、胃の調子がおかしくて渋々胃カメラ検査を受けなくてはならなくなった。田舎には「喉が痺れるかもしれないし痺れないかもしれないなにか」でしか嘔吐反射を抑える対応しかなく、恐怖と涙と鼻水とよだれにまみれながら受けた胃カメラ。その時はストレス性胃炎と言われ終了。以来、胃の内側にフォーカスする事を避けながら年を取る事に決めた。それくらいトラウマだった胃カメラ。だけど医療は進歩します。田舎の病院もそれなりに方針を変えてくれます。


どこよりも安全

苦痛なし

高い医療水準と設備が魅力


この3つが売りの胃腸の検査や治療に特化した病院。私の周りで結構な高評価だったので、ここに決めました。先代から引き継いだ二代目ドクターが、私のような嘔吐反射ホルダーにも優しくて通いやすい病院にバージョンアップしてくれていました。希望した人だけでなく鎮静下での検査が基本になっている。昔はどこにもそんな手厚いフォローしてくれる病院なんてなかったのに・・・。30代から胃壁の健康は気合でキープすることを誓い、そしてかたくなにそれを守り通してきた私に光が差した。


なんか20年も胃の検査をしていないってのもすごいんですが、だからそれくらいトラウマだった胃カメラなんですよ。この世に「胃カメラの時に鎮静剤を使う」という優しさが溢れていなかった頃、仕方なく受けた胃カメラ検査で撃沈して以来の今日。子宮筋腫のせいで出血点探しを強いられなかったら、胃がとんでもなく痛まない限り内視鏡検査なんて受けなかったハズ。だがしかし人生はうまくできている。というか、年を取ったら色んな事を細かく言っていられなくなる。初診でも電話予約OK。着々と子宮筋腫撲滅&出血点探しの準備は進む。


ドンとこい!胃カメラ


「まずは検温から・・」と看護師さんが王子様のようにひざまずいて体温計を渡してくれました。「怖いですか?何か気になる事とか聞きたい事とかあれば遠慮なく言って下さいね♡」と言ってくれたので「嘔吐反射が人100倍です」と正直に言いました。「うちはちゃんと鎮静下でおこなうので心配ないですよ」と、予約の電話を入れた時に対応してくれた人と同じセリフが返ってきた。もうこれならどんな事があってもきっと大丈夫なハズ。


検査の前に先生から診察と説明。お酒強い?強いと鎮静剤の効きが弱く感じるかも・・安定剤とか睡眠導入剤とか飲んでる?飲んでると鎮静剤使えないんだよねー・・などなど。


ザルのように見える下戸です。薬は鉄剤だけです。貧血がひどいので消化管から出血してるかもしれないからって言われて出血点を探しに来ました。子宮筋腫の手術があるんです。あと嘔吐反射もひどくって・・・みたいな事を伝えたような記憶が薄っすら残っている。先生早口。私は久々の胃カメラで緊張。


私の受診理由はわかってもらえたけど、恐怖具合はうまく伝わらなかったようで・・。というか、見慣れてるんでしょうね。へっぴり腰な受診者は私だけではないはず。そしてどんな患者にもゲロゲロ言わせないだけの自信があるんでしょうね。「それじゃあ2階へどうぞ」と塩対応で先に進むように指示されました。


この病院は個人の病院でもそれなりの検査数をこなすようで、病院の規模に見合わない看護師さんたちが右に左にテキパキと動いていた。通された検査室は「高い医療水準と設備」を前面に押し出しているだけあって、素人目にもわかるハイスペック加減な部屋でした。ベッドに寝かされ「準備しまーす♪」と言いながら、担当の看護師さんは色んなことを間髪入れずに次から次へと質問してくる。なぜ胃カメラをするのか・貧血の値はどれくらいか・飼っているペットはいるのか・子宮筋腫は手術するのか・・・など。


鎮静剤の効き具合を確かめるためだったり、緊張をほぐそうとしてくれたりの一環でしゃべり続けているのだろうけど、どーしても「とはいっても鎮静剤、ホントに効くのか?」という不安がぬぐい切れていない為、看護師さんの質問に集中できずに上手なcall & responseができなかった私です。なので看護師さんは自分で質問しておきながら、そのほとんどに自分で結論を出してました。申し訳ないですが、鎮静剤が効くのかどうかの瀬戸際ですので会話は無理です。


いよいよ鎮静剤投入。私は初めてなので、一番少ない量から始めるとの事。目を開けたままでいるように指示をされる。鎮静剤の効き目を確認するためらしい。「頷いたり首降ったりせずに、ちゃんと声出して返事するようにねー・・・・・」くらいまでの記憶はあるけどそれ以降は喪失。


一番少ない量の鎮静剤でこと切れたっぽい


先生が検査室に入ってきた事も、内視鏡が口の中に入っていくタイミングも、なーんにもわからず検査が始まり終わってた。「はーい!終わりましたよー」と言われたけど、一瞬「え?何が?」と思ったくらいに効いていた鎮静剤。


もう胃カメラを素通りして年を取れない50代。これからは震えずにベッドに横たわることができます。いい時代がやって来ました。もし私がどこかの国のスパイで、胃カメラを持ち出されて「さあ国家機密を吐け」と迫られたら絶対に国家機密もお昼ごはんも両方吐く。それくらい無理だった検査が私の胃の健康管理アイテムに追加されました!


病院から是非宣伝を・・と言われたわけじゃないけど、私より健康管理不十分な友人達に「あそこの病院はいいぞぉ♪」とふれてまわったくらいです。それくらい私の未来が開けました。胃カメラひとつで何をそんなに・・と言われそうだけど、本当に嫌でたまらなかったんですよ胃カメラ。


カプセル型の「錠剤のように飲み込むタイプの胃内視鏡が開発されました!」の報道に胸が高鳴った記憶もあります。カプセル内視鏡が普及したら胃の検査をしようと心待ちにしていたけど、それは平成になっても叶わず。たまに「苦しくないタイプの鼻から内視鏡入れる方法あり〼」と書かれたポスターを見かけたけど、鼻と口は大差ないと思います。耳鼻科の内視鏡検査も辛いですよ、十分。だけど令和で「量少な目の鎮静剤で意識をなくす私」を発見したからもう大丈夫。来年も再来年も受けまくります♡・・・とキャピキャピしてたら、谷底に叩き落された。


ピロリ菌がいる・・・


胃からの出血は見られなかったけどヘリコバクターピロリ菌がいるらしい。健康診断で「貧血と子宮筋腫」のサプライズを受けて憂いていた私が、更に追加のサプライズ。憂う事をドーンと追加してきたヘリコバクターピロリ菌。


ここんとこ委縮してるよーと言われましたが、どのあたりが委縮してたのか記憶にございません。胃が痛くなることなんか今までなかったので、たぶん異常なしとしか言われないはず・・と勝手に思っていた矢先のヘリコバクターピロリ菌がいるという告知。50才という年齢。なんか思うように先に進めない。


胃カメラ(異常なし) ⇒ 大腸カメラ(異常なし) ⇒ さっさと子宮筋腫の手術・・とサクサク進む妄想しかしていなかったので、なんかちょこっとでもつまずくとショボンとしてしまいます。私の健康体は幻想でしかなかった。


といいつつも、空き過ぎたお腹をなだめるためにコンビニで買い物して帰宅。肉まんとおにぎりとポテトチップスとプリンとコーヒー。お腹が空き過ぎると買い物は迷走しますね。


さあ、頑張ってヘリコバクターピロリ菌の除去作業(薬を飲むだけ)をしなくっちゃ。50代は憂いに憂いまくりながら先に進まなくちゃいけない生き物です。でもよかった。ピロリ菌は見つかったけど、委縮はそう酷くないとの事だったので少しホッとする。子宮筋腫がなければ、たとえ「少し」と表現されても、萎縮にもピロリ菌にも慄いていたと思うが、胃に出血点がないのならひとまずOK。


ピロリ菌は無事に除去成功

さあ更に頑張れ私

にほんブログ村 健康ブログ 50代の健康へ
にほんブログ村

コメント

このブログの人気の投稿

初めての鉄剤体験は沢井製薬のクエン酸第一鉄Na錠50mg「サワイ」

意識から消え去る生理(というお題で書き始めた後沼にはまって中断していた2月のブログを4月に書く)

安らぐ日々のためにシフトチェンジ(人生の折り返し地点で変えた事)